自宅の防犯対策は、警察庁などのデータで示されている「侵入に5分以上かかると約7割の犯人が諦める」という特性を踏まえ、侵入に時間をかけさせる工夫と目立たせる環境づくりを行うことが重要です。
以下に手軽にできる日常の心がけから物理的な強化策まで、ポイントを整理しました。
1. 「施錠」の徹底(一番の基本)
★侵入窃盗の被害原因で最も多いのは「無締まり(鍵の閉め忘れ)」です。
・わずかな外出でも必ず施錠:ゴミ出しや近所への買い物、2階や浴室の小窓も含め、すべての鍵を閉める習慣をつけましょう。
・合鍵を外に置かない:鉢植えの下やポストの中などに置く合鍵は、侵入者に見抜かれます。絶対に屋外に置かないでください。
2. 「窓」の補強(最大の侵入経路)
★一戸建て・マンション問わず、窓は最大の侵入ルートとして狙われます。
・補助錠の取り付け:サッシの上下などに補助錠を追加し、クレセント錠と合わせた「ワンロック・ツーロック」にすることで解錠時間を延ばします。
・防犯フィルムの貼付:窓ガラスに防犯フィルムを貼ると、ガラスを割られても膜が残って穴が空きにくくなり、侵入を阻止できます。
・面格子やシャッターの活用:人目につきにくい場所(浴室・洗面所・裏庭の窓など)には面格子やシャッターを設置・活用します。
3. 「玄関・ドア」の防犯
★ピッキングやサムターン回し(ドアの隙間から工具を入れて内側の鍵を回す手口)を防ぎます。
・1ドア2ロック化:主錠のほかに補助錠を取り付け、解錠にかかる手間を倍にします。
・ディンプルキー等への交換:ピッキングに強い構造の鍵(CPマーク認定品など)へ交換します。
・ガードプレート・カバーの設置:ドアの隙間を塞ぐガードプレートや、内側のサムターンカバー・ドアスコープカバーの設置も有効です。
4. 外構・敷地周りの対策(音と光で光らせる)
★敷地に進入しようとする不審者を嫌がらせる・目立たせる仕掛けを作ります。
・人感センサーライト・防犯カメラ: 勝手口や玄関、庭など死角になりやすい場所に設置します。ダミーカメラやステッカーでも抑止効果があります。
・防犯砂利の設置:歩くと大きな音が鳴る防犯砂利を、裏庭や通路など人の目が届きにくい場所に敷き詰めます。
・足場になるものを置かない:エアコンの室外機、ポリバケツ、脚立、物置などを2階窓やベランダの近くに置くと足場にされるため離して配置します。
・見通しの確保:高すぎる垣根や茂りすぎた庭木は侵入者の隠れ場所になるため、定期的に剪定し道路側からの視線を確保します。
5. 「留守」を悟らせない工夫
・新聞・郵便物の停止:長期不在にする際は、配達を止める手続きを行います。
・スマート家電・タイマー照明:夜間に室内ライトが自動点灯するように設定し、在宅を装います。
・インターホン対応:外出先からスマートフォンで応答できるカメラ付きインターホンを導入すると、下見のインターホン押し(留守確認)に対応できます。
まずはお金をかけずにできる「こまめな施錠」と「敷地内の整理整頓(足場の撤去)」から始めてみてください。