MLBホームランダービー
MLBホームランダービーを視聴してますが、ピッチングマシンの方がコントロールも良く、異なる人間が投げるより打者にとって公平なのではと思い、 ChatGptに質問しました。
以下が回答です:
1. エンターメント性重視。 ホームランダービーは観客向けのショーの側面が強いから、ピッチャーと打者のやり取りもイベントの一部とされている。
2. 伝統と雰囲気。 MLBは歴史を大事にしていて、伝統的な形式がイベントの雰囲気を作っている。
3. 実際的な問題。 マシーンには一貫性があるけど、意外と難しい調整が必要だったり、マシーン独自の打ちにくさも指摘されている。
4. 感情的な結びつき。 ピッチャーが友人やコーチの場合、打者がリラックスできたり、より親しいつながりを持てる。(事実、今日も現在NLのホームラン王のラリー選手は父に投げてもらい、キャッチーは弟が務めていました。)
石神井 Breezeでホームランダービーをやったら誰が優勝するでしょうか？ 宇田川選手、岸本選手、伊藤選手も有力候補ですね。ダークホースとして、小林選手と安倍選手も挙げたいですね。投手は村松選手、キャッチーは間宮選手で決まりでしょう。
MLBホームランダービーは、シアトルマリナーズのラリー選手が制しました。インタビューからは、父と弟を交えたほのぼのとした家族愛を感じました。
Dodgersの名称の由来について DodgersはもともとはNYのブルックリンに本拠地があり、球団名はTrolley Dodgersでした。
これは選手ではなく、何路線ものトロリーバスを身をかわしながら道を横断しないと球場にたどりつけなかったファンを指しています。今はどうか知りませんが、私が小学生の頃はドッジボールが流行っていました。2チームに分かれてバスケットボール大の球を相手の選手を目がけて投げ、選手は身をかわすというゲームでした。
dodgeはさっと身をかわす、素早く身をかわすを意味します。
その後、MLBの発展興隆に伴い、DodgersはGiantsと共にNYからそれぞれLAと SFに本拠地を移転しました。
野球豆知識その３ ＷS第６戦の８回に、満を持してクローザー佐々木朗希がブルペンから勢いよく飛び出しました。最後はグラスノーにマウンドを譲りましたが、勝ってほっとしましたよね。
さてブルペン（bullpen）とは、牛(bull)の囲い(pen)が原義です。米国中西部の牧畜州(カンザス、コロラド、ネブラスカ、テキサス等)には広大な肉牛肥育場(feedlot)が各地にあり、全米で約1000万頭が飼われ、年２回転しますから2000万頭が屠殺されています。
それぞれのfeedlotには100メートル四方のbullpenが数100ヶ所あり各penでは100頭ほどが大豆、とうもろこし等の濃厚飼料を与えられ短期間で効率的に育てられ出荷されます。 MLBに話しを戻しますと、ブルペンで救援投手が短時間で肩を作りマウンドに上がって行くのは、肉牛が短期間で効率的に育てられ出荷される様と似ていることからブルペンと名付けられたそうです。
bullは去勢していない牡牛で、去勢してあるのはoxと言います。雌牛はcowです。bullは去勢してないので勇猛で荒々しいです。そこから、形容詞のbullishは「頑固な、(株取引などの)強気な」を意味するようになりました。bulldogは頑固で強気な犬の種類を意味します。なお、ドーベルマンや土佐犬のような闘犬はpitbullと呼ばれます。pitは窪み、闘犬場、レーシングカーのタイヤ交換場所等を意味します。
蛇足ですが、イギリスのオックスフォード(Oxford)は、おうし。牡牛(ox)が渡れる浅瀬(ford)を意味します。元々テムズ川の浅瀬で牛を川の向こうに渡すことが出来た場所だったことがその由来です。オックスフォード大学もこの地名にちなんで名付けられました。
野球豆知識その４
①MLBの試合が9回までなのは、料理人の都合だった？昔の野球は「21点先取制」でしたが、試合時間が読めず、打ち上げの料理を準備するコックが困っていたそうです。そこで、時間が予想しやすい「9回制」が採用されたという説があります。
②セプテンバー・コールアップとは？ 9月になると、MLBのロースター枠が26人から28人に拡大され、若手選手が昇格しやすくなる制度です。ロースター枠とは、その日の試合にベンチ入り出来る選手数です。メジャー契約枠とは、球団がメジャー契約を結んでいる選手の総枠です。この中からロースター選手が選ばれます。
③1919年、レッドソックスはベーブ・ルース(愛称バンビーノ)をヤンキース(正確にはヤンキーズ)に金銭トレードで放出。以降、86年間もＷＳ優勝から遠ざかり、「バンビーノの呪い」として語り継がれました。2009年のＷＳ制覇以降、ヤンキーズは16年間も優勝から遠ざかっています。「松井秀喜がMBPを取って去って以来、呪われている」と冗談交じりに語られ「松井の呪い」と呼ばれることもあります。
野球豆知識その５
今年もDodgersがＷＳで優勝しましたね。選手たちが着た優勝記念シャツの胸にはＷorld Series Champions、背中にはWe Rule Octoberと書いてありました。１つのチームが優勝したのに、Champinonsという複数形が用いられていることに疑問を持たれた方もいると思いますが、この場合はチームが集合名詞として扱われ、チームの選手全員がチャンピオンであるという意味合いで複数形が用いられています。つまり、チーム全員が勝者であることを祝福しています。
背中のＷe Rule Octoberは10月のポストシーズンの激戦を制覇し王者となった誇りと自信を示すスローガンです。これは勝利の余韻と誇りをファンと共有するための戦勝宣言です。ちょっと大袈裟な表現ですが、その気持ちは分かるような気がします。
野球豆知識その６
昨日のＷＳ最終戦の興奮が未だ冷めやりません。このように点の取り合いが激しい僅差の試合のことは「ルーズベルト・ゲーム」と言います。野球を愛したフランクリン・ルーズベルト第32代米大統領が「一番面白いゲームスコアは8対7」と語ったことに由来します。ＷS最終戦は5対4でしたが、決してルーズベルト・ゲームに引けをとらなかったですね。（フランクリン・ルーズベルト第32代米大統領は、日米開戦時の大統領）
野球好きの大統領と言えば、ジョージ・Ｗ・ブッシュもそうです。それが高じてMLBテキサス・レンジャーズを買収し、共同オーナーの一人となりました。その後、1994年にテキサス州知事に立候補するために持株を売却しています。大統領退任後もレンジャーズとの関係は深く、ワールドシリーズなどの重要な試合では始球式を務めることもあります。
ドジャーズを所有する持株会社の共同オーナーの一人は、バスケットボールのスーパースターであったマジック・ジョンソンです。彼は35年ほど前にエイズになりましたが、お金と医薬の力で回復したようで、昨日の優勝記念式典にその姿がありました。
野球豆知識その７
MLBには(unwritten rules)沈黙のルールが多数存在し、相手チームへの敬意や試合の品位を保つために守られています。
①試合終盤大量リードしているチームは盗塁やバント禁止。理由は勝敗がほぼ決している状況で追加点を狙うのは「弱い者いじめ」と見なされ、相手への敬意を欠く行為とされるから。
②大差でリードしている時は、3ボール、ノーストライクから打ちにいくのは避ける。理由は四球を狙うのが通例で、打ちにいくのは「追い打ちをかける行為」とされるから。
③ホームラン後の派手なパフォーマンスは控える。理由は相手投手への侮辱と受け取られることがあり、報復死球の原因になることもある。
④試合終盤、ノーヒットノーラン継続中のバントは避ける。理由は記録達成の妨害と見なされ、スポーツマンシップに反するとされる。
⑤デッドボールを受けても痛がらない。当たった箇所をさするそぶりもしない。理由はプロとしての矜持を示すため。痛がると「弱さ」と見なされる文化がある。
⑥相手投手のマウンドに立ち入らない。理由は投手の「神聖な領域」とされ、無礼と受け取られる。
⑦報復死球の暗黙の了解。理由はルールではなく、「仁義」としての応酬。だが、近年は問題視されている。
但し、近年はデータ重視の戦略や国際化の影響でこれらのルールの解釈も変化しつつあります。若手選手やラテンアメリカ出身の選手はパフォーマンスを重視する傾向があり、伝統との摩擦も生じています。
野球豆知識のおまけ
☆ホームベースは昔は四角形だった。現在は五角形ですが、1900年迄は一塁、二塁、三塁と同じ四角形でした。それだとストライクとボールの判定が難しかったため、球筋が見やすい五角形に変更されました。
☆三振を「K」と書くのは、英語のstrikeの過去形、過去分詞形のstruckの最後の文字から取ったと言われます。19世紀のスポーツライターのヘンリー・チャドウィックがスコアブック記録法を考案した際、三振をstrike outと表記する省略形として Sを使うと Sacrifice犠打、 Steal盗塁、 Single単打など他の用語と混同してしまうから、上記のようにKが採用されたそうです。もう一つの説は打者が投手にノックアウトされたことを表わす比喩からKnock OutのＫを取ったとするものです。
☆他のスポーツでは、監督が選手と同じユニフォームを着ることはありません。しかし、野球では監督が選手と同じユニフォームを着るのは、野球黎明期、監督は選手兼任が多く、試合に出場する可能性があったためユニフォームを着ていました。その名残で現在も野球監督はスーツではなく、ユニフォーム姿です。 ☆Kは空振り三振を意味しますが、見逃し三振は逆さKです。表記できませんがＫを左右逆さに書けば分かります。
☆空振りと見逃し三振をなぜ区別？ 投手の評価：空振り三振は投手の球威や変化球が打者を振らせた証拠で、見逃し三振は投手のコントロールや配給が打者を惑わせた証拠。記録上区別することで、投手の能力分析がより詳細になる。
打者の心理:空振り三振は挑んだが届かなかった→積極性の証。見逃し三振は手が出なかった→消極性や迷いの証。ファンや解説者もこの違いを語ることで試合のドラマ性が増す。
☆三振はアウトの一種に過ぎないのになぜ特別視されるのか？
・ゴロやフライは守備の介在によって成立しますが、三振は投手と打者の1対1の勝負の純粋な決着。
・投手の力量(球威、制球、配球)と打者の反応がダイレクトに表われるため、象徴的なアウトとされます。
・観客にとっても投手が打者をねじ伏せた瞬間は劇的で歓声が大きくなる。
・投手の能力を測る指標(奪三振数、奪三振率)として重視される。
☆日本の三振観
・三振は打者の失敗として意識される。
・打者は「当てて走れ」という精神が根強く、三振は消極的・不名誉な結果とされがち。
・応援団が「打て」と声を揃える中で三振すると、観客全体の落胆が大きい。
・三振は「期待を裏切る」瞬間として強調されやすい。
☆アメリカの三振観
・MLBでは三振は恥ではなく、強く振った結果として肯定的に捉えられることが多い。
・ホームランを狙う打者は三振も多いが、攻めの姿勢の裏返し。
・ベーブ・ルースやミッキー・マントルなどの伝説的ホームラン王は三振王でもあり、むしろ豪快さの象徴。
・三振はただのアウトの一種として合理的に扱われる。
・ゴロやフライに比べて併殺のリスクがないため、戦術的には必ずしも悪くはない。
「三振王が英雄になれるアメリカ」と「三振を恥、失敗、消極性として精神論的に捉える日本」から見えてくるのは、"失敗許容度"の文化差かも知れません。これは、野球だけでなく、教育や仕事に就いても言えるでしょう。
☆日米応援文化の違い
(日本NPB)
・1950〜1970年代に応援団文化が確立。太鼓、トランペット、メガホンを使った「鳴り物応援」が定着。
・学校の応援団文化や運動会の応援合戦の影響を引いている。
・礼儀やマナーを守る秩序ある応援が重視される。個人ではなく、団体の応援。
(アメリカMLB)
・拍手、ブーイング、スタンディングオベーションなど、個人主導のリアクション。
・ビールやホットドッグ片手に自由に観戦。ウェーブやビーチボール遊びなど観客自身がエンタメの一部になる。
・応援歌や鳴り物はなく、個人の自由な楽しみ方が尊重される。
・試合中はマスコットや音楽イベントなど、球場全体がショー空間。
まとめると、日本は「集団の秩序と一体感」、アメリカは「個人の自由とエンタメ性」が応援文化の根本的違いです。
私は、日本の「のべつ幕なし 笛太鼓の応援」よりも、アメリカのメリハリをつけた(投手が投げ、打者が打つ瞬間には応援をピタッと止めて集中して一挙一投足を見つめる)スタイルの方が好きです。
☆正岡子規が創作した野球用語。彼は文学だけでなく、野球の普及に大きく貢献した文化人であり、彼の訳語が日本野球の基盤を作ったことでも知られています。
(現在も使われる用語)
・batter→打者
・runner→走者
・fly ball→飛球
(ユニークな訳語 現在は廃れている)
・short stop→短遮
・drop ball→墜落
・home in→廻了
・out→除外
・home base→本基
・full base→満基
それではまた...
